サンフレッチェ広島が迎えた新監督
今回は、サンフレッチェ広島が迎えた新監督バルトシュ・ガウルについて、私が現時点で感じていることを書いていきたいと思います。
サンフレッチェ広島は、過去4年間をミヒャエル・スキッベ監督のもとで戦ってきました。
リーグ戦の成績は 3位・3位・2位・4位。天皇杯でもベスト4以上を2回、さらにルヴァンカップでは2度の優勝と、クラブ史の中でも屈指の好成績を残してきた時期でした。
しかし、Jリーグ優勝にはあと一歩届かず、クラブは大きな決断として監督交代に踏み切りました。
そこで白羽の矢が立ったのが、トップチームでの監督経験が実質1年未満の38歳の若きドイツ人指導者・バルトシュ・ガウル監督でした。
バルトシュ・ガウルは何者なのか?
今回の人事で驚かされたのは、ガウル監督がこれまでトップチームで指揮を執った経験が1クラブしかなく、しかもそのクラブではシーズン途中で解任されているという点です。
それだけを見ると、不安が先行するのも正直なところでしょう。
しかし、指導者としてのキャリアに目を向けると、また違った印象を受けます。
ガウル監督は20歳という若さで指導者の道を志し、ドイツの名門クラブであるシャルケ04やマインツ05の育成部門でコーチや監督を経験。その後はRBライプツィヒで、ユース部門の責任者やトップチームのアシスタントコーチを務めてきました。
RBライプツィヒといえば、近年は前線からのハイプレスを武器に、ブンデスリーガを戦うチームです。
スキッベ監督のもとで前線からのハイプレスをベースに戦ってきたサンフレッチェ広島にとって、そのスタイルをさらに進化させる存在として、ガウル監督に白羽の矢を立てたのではないでしょうか。
更にサンフレッチェ広島は伝統的にユース出身選手が多く現在も山崎選手、中島選手、越道選手等の若い選手も多く彼らをブレイクさせることもこの育成畑出身の監督には求められています。
一方で、最大の懸念点はやはりトップチームを率いた経験の少なさに尽きます。
ガウル監督の元どのようなサッカーを目指すのか
繰り返しになりますが、ガウル監督はトップチームでの実績が多くないため、現時点ではその目指すサッカーを就任会見でのコメントから想像するしかありません。
ただ、強化部長やガウル監督本人の発言を総合すると、これまでの前線からのハイプレスをベースにしつつ、より整理されたボールの運び方や攻撃の形をチームに落とし込もうとしているように感じました。
近年のサンフレッチェ広島は、
- 前線からのハイプレス
- 最終ライン3枚+GKの高い個人能力
によって守備は安定していた一方で、攻撃面では個々の能力に頼る場面が多く、なかなかゴールが生まれずに苦しむ試合も少なくありませんでした。
その課題を解決するための指導者として、ガウル監督が選ばれたると、今回の監督人事にも一定の納得感があります。
Jリーグ特別大会での展望
今オフ、サンフレッチェ広島からは田中選手が海外へと旅立ちました。昨シーズンは、DF3枚の前でフィルター役を担っていただけに、その穴は決して小さくありません。
一方で、松本選手の復帰、鈴木選手の完全移籍加入と、着実な補強も行われています。
さらに、キム選手がシーズン序盤からチームに合流できることも大きなポイントです。キム選手をDFラインに置くことで、塩谷選手をボランチで起用する選択肢も生まれ、戦術の幅は確実に広がります。
田中選手の退団は痛手ではありますが、もともと守備はチームのストロングポイントです。もしガウル監督が攻撃の形をしっかりとチームに落とし込むことができれば、今シーズンも上位争いに加わる可能性は十分にあると感じています。
フォーメーションと前線の組み合わせに注目
現時点では、どのようなフォーメーションでシーズンを戦うのかは明らかになっていませんが、前線の組み合わせはガウル監督の腕の見せ所になるでしょう。
- ジャーメイン選手
- 鈴木選手
- 加藤選手
- 中村選手
- トルガイ選手
- 木下選手
- 前田選手
タイプの異なる実力者が揃っており、誰をどう組み合わせ、どのような役割を与えるのか。その采配次第で、チームの得点力は大きく変わってくるはずです。
若き新監督の挑戦が、サンフレッチェ広島にどんな変化をもたらすのか。シーズン開幕が待ち遠しくなります。

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