初めての万年筆|「書くのが楽しくなる一本」と出会った話
この記事を読みに来てくださった方は、
- 初めての万年筆を買おうか悩んでいる
- セーラー万年筆「世界のティータイム」シリーズが気になっている
このどちらかではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、セーラー万年筆 世界のティータイム 茶の湯 抹茶。期間限定で販売されている人気シリーズの第5弾で、「抹茶」をイメージした落ち着いたグリーンの配色が特徴の一本です。キャップには、セーラー万年筆の象徴でもある錨(いかり)のロゴがあしらわれています。
私が選んだのは字幅MF。インクには、同じくセーラーの四季織「利休茶」を合わせています。
この記事では、
- なぜこの万年筆を選んだのか
- 実際に使ってみてどうだったのか
- 万年筆が生活にどんな変化をもたらしたのか
を、万年筆初心者目線で正直に書いていきます。これから万年筆を買おうか迷っている方の参考になれば幸いです。



万年筆との出会いは20年以上前
私が自分で購入した万年筆は、この「世界のティータイム」が初めてです。ただし、万年筆そのものとの出会いは20年以上前にさかのぼります。
初めて万年筆を使ったのは9歳の頃。親の転勤でオランダに住むことになり、近くに日本人学校がなかったため、インターナショナルスクールに通っていました。オランダの小学校では、基本的な筆記具が万年筆だったのです。
当時は特に意識することもなく、親や学校から渡された万年筆を使っていましたが、日本に帰国する際に処分してしまったようで、どんな万年筆だったのかは覚えていません。
その経験から、私の中で万年筆は
「字幅が太く、アルファベット向き。日本語、特に漢字を書くと潰れそう」
というイメージが強く残っていました。
社会人になって再び万年筆を意識する
そんな私が再び万年筆に興味を持ったきっかけは、会社の先輩との何気ない雑談でした。
冬のボーナスの使い道を聞いたところ、
「最近、万年筆を買ったばかりだから、その補填かな」
という答えが返ってきたのです。
その先輩は、いわゆる“英語好き”なタイプではありません。どちらかというと、英語嫌いな先輩です。それだけに「万年筆で日本語を書くの?」と純粋に興味が湧き、詳しく話を聞いてみました。
すると、万年筆には字幅の種類があり、FやMFといった字幅ならボールペンに近い感覚で日本語が書けるということを知りました。
後日、その先輩がペリカンのスーベレーンM800(F・EF)を持ってきてくれ、実際に書かせてもらったのですが、想像していたよりもはるかに細く、
「これなら、自分でも普通に使える」
と感じました。
その瞬間、「自分でも一本欲しい」という気持ちが一気に強くなりました。
写真でひとめぼれ
万年筆を買うと決めてからは、ネットで情報収集を始めました。どうせなら冬のボーナスを使って、自分へのクリスマスプレゼントとして、3〜7万円程度の価格帯で探すことに。
万年筆は、ペン先の素材によって価格や書き味が大きく変わります。
- 鉄ペン:ボールペンに近い、しっかりした書き味
- 金ペン:柔らかく、しなやかな書き味
まったくの初心者であれば鉄ペンから始めるのも良い選択だと思いますが、「どうせ買うなら万年筆らしさを味わいたい」と、私は金ペンを選びました。
そんな中で出会ったのが、この世界のティータイム 茶の湯 抹茶です。
「落ち着いた緑がきれい」「錨マークが格好いい」「これだな」
写真を見た瞬間、ほぼ即決でした。
ペン先は21金。Amazonでの価格は39,150円と、想定していた予算内。字幅はMF(中細字)とM(中字)の2種類のみでしたが、日本語で使うことを前提に細い方が書きやすいだろうとMFにしました。
実際に使ってみた正直な感想
まず目を引くのが、キャップの濃い緑とボディの淡い緑のコントラスト。写真以上に実物の質感が良く、手に取るたびに満足感があります。
書き味は、いわゆる「ヌルヌル系」ではなく、やや引っかかりのある“サリサリ系”。ペリカンやパーカー、パイロットのカスタム823と比べても、「紙に書いている感触」が一番はっきりしています。
- ぬめり過ぎる書き味が苦手な人
- 紙の感触を楽しみたい人
には、かなり相性が良い万年筆だと思います。
万年筆が習慣を変えた
万年筆を買うと、不思議と「何か書きたい」という気持ちが湧いてきます。
私は2025年1月に、毎週日記を書こうとMDノートとボールペンを買いました。しかし、11月までに書いた回数はわずか20回ほど。
それが、この万年筆を使い始めてからは、毎日、振り返りを書くようになりました。
万年筆には、「書く行為そのものを楽しくしてくれる力」があるのだと実感しています。
インクは、万年筆の雰囲気に合わせて四季織の利休茶を使用。緑がかった茶色で主張しすぎず、日記やメモにとても使いやすい色です。
最初の一本としておすすめできるか
セーラー万年筆は、2026年2月から価格改定(値上げ)を行うことを発表しています。今後も万年筆全体の価格は上昇していくでしょう。
「少し引っかかりのある書き味が好き」「落ち着いたデザインの万年筆が欲しい」
そんな方には、世界のティータイム 茶の湯 抹茶はとても満足度の高い一本です。限定品のため、すでに入手困難な場合もありますが、その場合はプロフェッショナルギアを選べば、見た目は変わりますが、同じ書き味を楽しめます。
とはいえ、最終的に一番大切なのは「見た目が好きかどうか」。万年筆は、理屈よりも“ときめき”で選んでいい文房具です。
この記事が、あなたにとって最初の一本を選ぶきっかけになれば嬉しく思います。

コメント